昨今、転職は珍しいことではなくなりました。国も推奨してますし、
転職して年収もスキルアップも手に入れるわ!
という人が増えていますよね。社会にとって、個人にとって、
すごく前向きでいい流れだと思います。
と言いながら、私はいまのところ転職に踏み切ることができていません。
なぜなのか?その理由を自分への戒めも含め書いてみたいと思います。
理由① 仕事内容以上に人間関係がパフォーマンスに影響する
私は今の会社に入って10年以上経ちます。
私にとって「良い人が多い」この会社はなかなか離れがたいのです。
決して待遇は良いとは言えません。けれども、この良い人たちに支えられて
私は何とか「社会人」という立場を維持できていると思っています。
私のようなコミュ障な社員の場合、「やりたい仕事」よりも「求められる仕事」で
自分のポジションを確立する方がパフォーマンスを発揮できると思っています。
調べてみると僅かではありますが、待遇よりも人間関係が原因で離職している
人が多いことが分かりました。
私のようなコミュ障の場合、職場での安定した人間関係を構築するのに人より
数倍の時間を要します。ここが安定していないと、余計なことに気を遣う場面が
多くなって仕事に集中できないんですよね。
例えばこんな感じです。
この資料提出するのに口調がキツイAさんに確認しなきゃいけないことがある、やだな・・・
Bさん、プライド高いくせに仕事依頼してもいつも忘れちゃうんだよね・・・
本当に自分でも面倒くさい性格だな、と思ってしまうのですが、人の表情とか言動で
その人が今どんな気持ちなのか、どんな性格なのか、深く考えたくないのですが、
考えてしまうんですよね・・・。
ある程度人間関係が築けていると回避方法もわかるのですが、ここに多大な時間を要する
ことが分かっていると、なかなか「転職しよう!」というところまでいけないのです。
当たり前なのですが、職場でどんな人が働いているのかは転職してみないと分からないですよね。
どうしようもないのですが一番大事なポイントなのに歯がゆいです・・・。
そこで大事になってくるのが「環境適応能力」だと思うのですが、私はこれが著しく低い。
そのため、転職が頭をよぎっても人間関係を優先すると踏み切れない、という感じです。
理由② 職場でのポジション確立が大変だけど、成功すれば頼られる存在に
10年以上も在籍していると、いろんなことがあります。
体調を崩して数か月休職した後、とりあえず配属された部署ではよそ者扱い。
「また異動させられないように仕事振らなきゃねー」なんて嫌味を言われたこともありました。
そんな時、会社の基幹システムを導入する話があり、人手が足りないので手伝ってほしいと
言われたことが私の会社員生活を変えました。立ち上がりから携われたことで
基幹システムのことを聞くならこの人!
というポジションを確立できたからです。
みんなにそんなチャンスが巡ってくるわけじゃないし
私には無理だよぉ
そう思っているそこのあなた!!実はコミュ障は、ポジションを確立するまでは
大変だけど、確立できたらこっちのものです。なぜなら、
- 自分のペース、裁量で仕事を進められる場面が多くなるのでパフォーマンスが上がる
- 「自分ならどうしてほしいか」という想像力が他の人より高めなので感謝されることが多くなる
- 上記二つの理由から評価され、よりポジションが強固(この人に頼むのが一番!)になりストレス低めで働ける
こんな感じです。
人間関係同様、確立するまでに時間を要するので、このストレスフリーで
働ける環境から離れることを躊躇してしまうのです。
理由③ 休みが取りやすい、その他諸条件がそろっている
上司に休み申請する時って、有休なのに申し訳ない気持ちになりますよね。
あのぉ、今度の金曜休みを取りたいのですが・・・
今の職場は、仕掛り中がないorどうしてもの時は同僚に頼める環境が整って
いるので休みやすいのです。
基本、私のやっている業務は一人で完結できることがほとんどなので、
「迷惑かけちゃうなぁ」とか考える必要がありません。
世間一般での有給休暇に対する認識を調べてみました。
いやぁ、皆さん。想像以上に有給休暇取れていないんですね。
取りやすくても取らないなんて・・・。
でもいざ休みを取るとどうやって過ごしていいか分からなかったりして
良くも悪くも日本人の勤勉さが恨めしいですね。
私は積極的に取得しています!健康に働けるのも適度な休息があってこそです!
本題に戻りまして、その他諸条件はこんな感じです。
- 家から職場までの距離が近い(door-to-doorで30分)
- 残業は基本ナシ(するかしないかはその日の仕事の進み具合で自分で決められる)
- 自分のやり方で仕事を進められるし、躓いたところで詳しい人に聞けばOK
とここまで「転職しない」理由を書いてきましたが、現状のままで不安はない、と言えば嘘になります。
これまで書いてきた理由の通り、自分なりに努力し続ければ定年まで今の会社で働くことは可能かもしれません。
でも、気が付けば同じ業務を10年以上やっており進歩がないまま今日まで来てしまった気もします。
まとめ:なぜ転職しない?本当の答えはまだ出ていないのかも
ここまで在籍10年以上の会社をなぜ転職しないのか書いてきました。
- 仕事内容以上に人間関係がパフォーマンスに影響する
- 職場でのポジション確立が大変だけど、成功すれば頼られる存在に
- 休みが取りやすい、その他諸条件がそろっている
同じように感じた方、いらっしゃいましたでしょうか。
でもこの理由ってタイトルとコミュ障だからとかそんなの関係なく誰もが思うところですよね。
そして、この環境に別れを告げてさらなる年収アップやキャリアアップのために転職して
羽ばたいている方がいらっしゃいます。
正直、ただ訳もなく焦っています。
ここ数年この焦りを打破するべく資格取得に打ち込んだり、自分の資産を見直してみたり
色々やってはいるのですが、まだこの「焦り」を解消できてはいません。
もしかしたら頑張る方向が間違っているのかもしれません。
いったん気持ちを落ち着けて考えてみる必要がありそうです。「焦りは禁物」ですね。
こういうタイプほど客観的に、計画的に物事を進める必要があるのにそれが出来ていないです。
改めて転職うんぬんより自己分析が必要な気がしてきました。
年齢的に転職活動するのが時間が経つほど厳しくなってきました。40代、岐路に立たされています。
著名な偉人達もこう言っています。
松下幸之助「現状維持は後退の始まり」
福沢諭吉「進まざる者は必ず退き、退かざるものは必ず進む」
ウォルト・ディズニー「現状維持では、後退するばかりである」
うーん・・・耳が痛い・・・。ここまで書いてきた転職しない理由も「後退」の
一因になっているのかもしれません。
やはりこのままでいいはずがないのかもしれません。
結論出ず申し訳ありませんが、何か動き始めましたら報告します。
それではまた!
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